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2024/11/23 19:23 |
転調

転調について
(創作田園地帯 を参考にまとめています)

転調とは文字通り調を転ずることである。転調と一言でいっても、他調の和音を臨時借用するだけの一時的な転調もあるし、反対に新たな調に完全に移るような転調もある。新たな調を確固たるものにするためには、その調の終止形を完全な形で登場させなければならない。従ってそうしない場合は一時的な転調であるか、或いは転調する際の経過的な調である。 (創作田園地帯より)

転調は二つの調に共有されている和音を利用する
例えばハ長調の VI はイ短調の I と同じ和音であるから、これを利用してハ長調からイ短調へと転調することができる。

転調した調から更に先の調へと進むことも可能

特定声部の半音変化によっても転調が行える

*****
鍵盤上には長調短調それぞれ十二の調があるが、この中でも関連の深い調を近親調と呼び、それらの調が近親関係にあるという。最も近親関係が深いとされるのは次の四つである。

同主調:同一の主音を持つ長調と短調。
平行調:同一の調号を持つ長調と短調。
属調:或調の属音を主音とする調。ただし長調であれば長調、短調であれば短調。
下属調:或調の下属音を主音とする調。ただし長調であれば長調、短調であれば短調。

同主調:C長調からC短調へ。C短調からC長調へ。長調から短調への場合、♭調合がみっつ増える。短調から長調の場合は、♭調合がみっつ減る。
平行調:C長調からA短調へ。A短調からC長調へ。平行調の主音は常に短三度関係。調合の数は変わらない。
属調:C長調からG長調へ。G長調からD長調へ。A短調からE短調へ。♯調合がひとつ増える。あるいは♭調合がひとつ減る。5度上がる転調。
下属調:C長調からF長調へ。G長調からC長調へ。♭調合がひとつ増える。あるいは♯調合がひとつ減る。4度上がる転調。

近親調の近親調も関連性の深い調であるといえる。例えばハ長調と、その属調の更に同主調であるヘ短調とでは、厳密にいうと近親調ではないけれども、近親調に準ずる近親関係を持っているといえるだろう。つまり近親調は二つの調の近親関係を測るための一つの尺度といえる。当然ながら転調は近親調へのものが普通に行われるので、近親調への転調を自然転調と呼び、それ以外の転調を変格転調と呼ぶことがある。

転調を組み合わせた転調
同主調+平行調:C長調からA長調あるいはE♭長調など。
属調+平行調:C長調からG短調へ。
下属調+平行調:C長調からF短調へ。

属調+属調:C長調からD長調へ。全音上がる転調。
下属調+下属調:C長調からB♭長調へ。全音下がる転調

その他
裏属調?:C長調からD♭長調へ。
裏下属調?:C長調からB長調へ。

他にも色々ありそうだけど、このくらいにしておく。

*****

とりあえずウィキペディアを見てみると、
日本のポップス曲で見られる転調は、以下の方法を採る傾向が多い。

キーを1個(=半音分)もしくは2個(=半音2個分)上げるもの(例:イ長調→変ロ長調、ヘ長調→ト長調)
同主調同士で移るもの(例:嬰ヘ短調→嬰ヘ長調)
短3度(半音3個分)ずらして移るもの(例:ハ長調⇔変ホ長調)

とのこと。

ひとつめは、二重属調あるいは二重下属調、あるいは裏属調? 裏下属調。
ふたつめは、同主調
みっつめは、平行調
そういう分類になる。なんだか属調、下属調は好まれてない様子。最初から二重の属調、下属調で、転調感? を増そうとしているのだろうか。

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2009/01/18 19:50 | Comments(0) | TrackBack() | 音楽製作

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